26歳で看護学校へ!社会人からの再スタート体験記

NSまでの道のり

26歳で看護学校へ!社会人からの再スタート体験記

「もう若くないし、家庭もあるし…今さら看護師なんて遅いかな?」
そんな不安を抱えていた26歳の私が、思い切って看護学校に進学し、看護師としての一歩を踏み出すまでの体験談をお届けします。

この記事では、社会人や主婦から看護師を目指す人が気になるであろう
・学校の1日のスケジュール
・家庭や子育てとの両立
・学費や生活費のやりくり
・周囲との年齢差や人間関係
などの「本音の悩み」について、私の体験をもとに具体的にお伝えしていきます。

なぜ看護師を目指したのか

まず、私が看護師を目指したきっかけは、「家計を助けるため、子供を守るために」という思いからでした。

20代前半までは飲食業や営業、ショップ店員など、さまざまな仕事を経験しましたが、どれもやりがいを感じることができませんでした。
子どもが3歳を迎える頃、夫から「そろそろ働かないの?」と言われ、パートを探し始めましたが、どれもピンときませんでした。

そんなある日、ふと「私も自立して家計を助け、子どもを守れるようになりたい」と感じるようになったのです。

将来の不安、子どもの成長、自分の生きがい──
いろんな気持ちが交錯する中で、「看護師になれば、子供に何かあった時に助けられる、経済的にも自立できる」と考え始めました。

社会人からの挑戦で感じた不安

挑戦を決意したものの、最初は不安だらけでした。

  • 「今さら学生生活なんてできるの?」
  • 「若い子たちと仲良くなれるの?」
  • 「今さら勉強なんて追いついていけるかな?」
  • 「学費はどうやって工面する?」
  • 「そもそも合格できる?」

不安の種は尽きませんでしたが、一つずつ“情報”に変えていくことで、気持ちを整理できるようになっていきました。

看護学校受験までにしたこと

私は看護師になる、と思い立ったのが遅く、試験は後期しか日程がありませんでした。そのため、受験できるとこは少なく、少し離れた私立の看護学校を目指しました。
勉強からは10年以上離れていたため、まずは基礎のやり直しからスタート。

【対策したこと】
・入学金や授業料がどれくらい必要かを調べた
・社会人でも受け入れている学校をリストアップ
・受験費用、面接内容、過去問などを徹底的に調査
・家族に「なぜ看護師を目指すのか」を真剣に説明

入学後の現実:年齢ギャップと人間関係

入学して最初にぶつかった壁は「年齢差」でした。

クラスの多くは18歳〜20歳。
話す内容、ノリ、価値観が違うのは当然で、最初はかなり孤独でした。

でも、そんな中でも“同じような境遇”の人たちと少しずつ関係を築いていくことができました。

  • 私と同じように、30代で子育てしながら通うママさん学生
  • 社会人を経てキャリアチェンジしてきた男性
  • 母子家庭で週末に働くママさん学生

「年齢は関係ないよ」と言われても、実際はそれなりに気を使うこともありますが、
「姉さん、姉さん」と親しまれ、“目指す場所が同じ”というだけで、気持ちはつながれるものだと感じました。

子育てと勉強の両立が最も大変だった

  • 朝:子どもを幼稚園に預けて通学又は親に預ける
  • 昼:授業と演習で頭をフル回転
  • 夕方:お迎え〜夕食〜寝かしつけ
  • 夜:その日の復習と課題、レポート

まさに“自分の時間ゼロ”の生活。
夫や両親の協力があってこそ成り立ったと思います。

それでも途中で「やっぱり無理かも…」と思った夜は数えきれません。
でも、「将来のため」「子どもに胸を張れる母親でいたい」と、自分に言い聞かせてきました。

実習の過酷さと自分との戦い

  • 5時起きで登校、準備
  • 実習先で指導者に見られながらのケア。
  • 帰宅後の記録や振り返りのまとめ
  • 毎日の実習レポート

患者さんに「ありがとう」と言われたとき、
緊張と不安そうな表情が少し笑顔になった瞬間、
「この道を選んでよかった」と思えた瞬間でした。

卒業・国家試験・就職活動

卒業・国家試験・就職活動

いよいよ3年目。卒業が近づくにつれて、国家試験のプレッシャーが日に日に重くのしかかってきました。

これまで頑張ってきた日々を「結果」に変える最後の大きな関門です。
授業はもちろんのこと、放課後は自習室に残って問題集とにらめっこ。
帰宅後は家事と育児を終えてからの徹夜勉強。
眠気と戦いながら、赤本を開いてマーカーを引く毎日でした。

「この年齢で落ちたら…」「ママなのに落ちたら、子どもに申し訳ない」
そんな不安が常につきまとい、何度も心が折れそうになりました。

でも、周囲の同級生や家族の支え、同じように頑張るママ学生仲間と励まし合いながら、なんとかモチベーションを保ち続けることができました。

そして迎えた国家試験当日。
前日は緊張でよく眠れず、朝は手が震えるほど。
でも、問題を解き進めるうちに、「ここまで頑張ってきたから大丈夫」と自分に言い聞かせ、なんとか最後までやり切りました。

合格発表の日。
自分の番号を見つけた瞬間、涙が止まりませんでした。
それまでの苦労、焦り、不安──すべてが報われたような感覚でした。

そして次は、就職活動。
学校系列の病院は自宅から遠いため、地元の総合病院一択でした。

他の病院を比較したわけではなく、子供との時間を少しでも確保したかったため、地元の病院に就職しました。

もちろん、理想とは違う部分もあります。
でも「今できることから始める」「まずは看護師としての第一歩を踏み出す」
その姿勢が大切だと、今は感じています。

看護師になってわかったこと

  • 責任感がある
  • 状況判断に強い
  • 他者への気づかいができる
  • 感情のコントロールができる

これらは臨床現場で非常に役立ちました。

まとめ

  • ✔ 年齢は壁ではなく、経験値になる
  • ✔ 家庭や育児との両立には工夫と支えが必要
  • ✔ 看護師になる道は、苦労も多いけれど達成感も大きい
  • ✔ 自分を信じて、一歩踏み出せば未来は変わる

「やりたい気持ち」があるなら、どうかあきらめないで。
私もそうだったように、あなたにもきっとできる。
この体験記が、その第一歩になれたら嬉しいです。

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