主婦が看護師を目指すために知っておきたい現実
「主婦から看護師ってなれる?でも、現実はそんなに甘くない…?」
そう感じている方へ、私の体験をもとに“実際どうだったのか”を本音でお届けします。
この記事では、26歳で主婦から看護学校へ進学し、看護師になった私の実体験をもとに、
- 主婦だからこそぶつかる壁
- 時間・お金・家族の協力といった現実問題
- 挫折しそうになった場面とその乗り越え方
を、できるだけリアルに書いています。
現実1:想像以上に時間がない
朝は子供を幼稚園に送り、そのまま1時間かけて車で学校へ直行。講義が終わって帰宅すれば、夕飯作り、洗濯、育児。やっと子どもが寝たと思えば、課題・レポート・次の日の準備……。
「家族が寝てからが本番」という日々が続きました。
主婦業と勉強、どちらも中途半端に感じて自己嫌悪に陥ることも。
現実2:家事と育児は待ってくれない
- 夕飯の献立を考えなきゃ
- 子どもが風邪ひいたらどうする?
- 洗濯物は?幼稚園の準備は?
- 実習中に発熱なんてしたら…?
この“家庭の責任”が、常に心の片隅にあります。
普通の学生とは違い、“二重の責任”を抱えているのが主婦学生の現実です。
現実3:学費・生活費の工面がきつい
- 私は無知で奨学金を借りてなかったので、教育ローンを組んでいました。
- 夫の収入のみ
- 親に借金(入学金)
余裕なんてまったくありません。お小遣いは夫から月5000円もらい、お弁当を作るのがきつい時に、たまにパンを買ったり。支払いも「来月払えるかな…」と不安に襲われることもありました。
現実4:周囲との年齢差を感じる
看護学校には10代の子も多く、20代後半で入学した私は、話が合わず戸惑うことも。
- グループワークで浮いてしまう
- 年齢を理由に気を遣われる
今思えば、歳の差8歳なんて40歳を過ぎると大した差ではないですが、当時の10代と20代の8歳差はとても大きく感じました。そりゃそうですよね。高校を卒業して、間もない学生と、結婚・出産・子持ちの私だと、だいぶ年上に見えるのも無理もないですよね。それでも、自分から距離を縮める努力をしたことで、徐々に関係を築くことができました。
現実5:勉強についていけるか不安
- ノートは“きれいに書かない”
- 図解やイラストをトイレに貼り付け、そのまま脳裏に焼きつける
- 試験前の日曜日は子供を旦那に預けて一日勉強
- 通学時間に暗記、料理をしながら暗記
今みたいにYouTubeやInstagramなどないため、当時は何冊も書籍を持ち運んでいました。主婦は時間がない分、“効率よく覚える工夫”が必要です。
現実6:家族の協力が不可欠
私の場合は、夫と実母に事前に「本気で頑張りたい」と協力を依頼しました。
- 幼稚園の迎え(義父母)
- 病児保育の送迎(母)
- 試験前の家事全般の肩代わり(母)
- 休みの日は夫が子供を連れて遊びに
現実7:それでも主婦の経験は武器になる
- 高齢者の話に親身に寄り添える
- 小児科では母目線で対応できる
- 生活背景や家庭環境に寄り添った看護ができる
「育児経験があるから安心感がある」と言われたとき、主婦であることに誇りを感じました。
これから目指す人に伝えたい5つのこと
- 「時間がない」は当たり前。やり方次第で乗り越えられる!
- 子供の預け先は意外とある。調べるに尽きる!
- 家族に“本気”を伝えると、意外と応援してもらえる!
- 「今さら勉強できない」は言い訳。やってもないのに諦めてほしくない。
- 長い人生の中の、たった3年間頑張るだけ。その後の人生が大きく変わるのは間違いなし!
「なりたい」と思った気持ちこそが、スタートラインです!!
【まとめ】主婦が看護師を目指すのは、簡単じゃない。でも、十分可能です。
- ✔ 時間との戦いになる→これ1番
- ✔ お金や家族の協力がカギ
- ✔ 周囲との年齢差に悩むこともある→ほぼない
- ✔ 毎日勉強しなくても、試験の時だけ頑張ってもなんとかイケる。
本気で目指す人にとって、この経験は必ず糧になります。
あなたも、できる──私がそうだったように。
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