- 看護師を目指す主婦にとって、最初にぶつかるのは「お金の壁」かもしれません。
私自身、26歳の専業主婦から看護学校への進学を決意したとき、一番心配だったのが「学費と生活費をどうするか」でした。
今回は、看護学校に通うために必要な費用の内訳と、実際に私がどう工面したのかを具体的にご紹介します。
看護学校にかかる主な費用
学校によって差はありますが、主な費用項目は以下の通りです。
公立で15万円~20万円程度、私立で25万円~40万円程度が一般的です。看護大学の場合は30万円~50万円程度が多いです。いずれも入学時に一度だけ支払う費用です。
- 入学金:15万〜50万円
- 授業料:年間60万〜100万円(3年間で180万〜300万円)
- 教科書・実習服・教材費:年間5万〜10万円
- 交通費・昼食代:毎月1〜2万円程度
- 保育費:子どもがいる場合は月3万〜5万円が目安(市の制度により無料のところも)
実際のわが家の費用例
私は3年間の私立の看護専門学校に通いましたが、学費の合計は約300万円。
これに加えて保育園の費用や教材費、交通費などもあり、トータルで300万円以上かかりました。
費用を工面した方法
1. 日本学生支援機構の奨学金を利用
無利子の第一種、または低金利の第二種を選択可能。私は第二種(月額5万円)を選びました。
2. 看護師養成施設独自の奨学金
私の通った学校では、地元病院と提携した「貸与型奨学金」がありました。
卒業後3年間勤務することで、返済免除になる制度です。しかし私は奨学金を利用していません。なぜなら、同じ病院に5年以上勤務必須という縛りがあったからです。家事と仕事の両立で三交代のある病院に長く勤める気がなかったからです。といいつつ、結果、十数年も同じ大病院に勤めていますが。お金のことを考えると、奨学金を受けるのは必須だと思います。
3. 教育ローン(日本政策金融公庫)
利率も比較的低く、借入金額によっては月1万円台の返済も可能。自分名義で借りて、学費の一部に充てました。
4. 児童扶養手当や保育料の減免
所得制限はあるものの、自治体によっては保育料が大幅に減額される場合があります。
家族との協力が不可欠だった
私の場合、両親と夫の協力なしには通えませんでした。
「子どもの送り迎え」「買い物・夕飯」など、できるところは任せて集中する体制を整えました。
主婦が看護師になることで得られた経済的メリット
看護師資格は、経済的にも大きな意味を持ちます。
私自身、パートでは審査に通らなかった住宅ローンも、正看護師としての内定後はスムーズに通りました。
看護学生と家庭の両立の現実
朝は6時に起きてお弁当を作り、幼稚園バスが来るまで子供を親に預け。
その後すぐに学校へ向かい、講義や実習をこなして帰宅は夕方6時。
家に帰ってからは夕食の準備、宿題の確認、入浴…と、休む暇はありませんでした。
時には「やっぱり無理かも…」と泣いた日もあります。
でも、そんなときこそ周囲の支えが心の支えになりました。
教育ローンを申し込む際の注意点
教育ローンを利用する際は、以下の点に注意しましょう。
- 金利・返済期間・毎月の返済額を事前に試算する
- 安定した収入のある配偶者や親の協力が必要な場合も
- 借入可能額に上限があるため、複数の制度と組み合わせる
特に「看護師になった後の返済計画」をしっかり立てておくことが大切です。
今、看護師を目指すあなたへ
もしあなたが「学費が心配で進学を迷っている」のなら、声を大にして伝えたいです。
それでも、行ってよかった。
強くそう思っています。
働きだせば、毎月の返済が苦しいと思うことはありませんでした。むしろ、お金にゆとりが生まれ、子供に買ってあげたいものを、沢山買ってあげられるようになり、行きたいところにも、連れて行けるようになりました。
まとめ
看護学校にかかる費用は大きいですが、
奨学金や教育ローン、家族の協力で乗り越えることは可能です。
もし今、「お金が理由で諦めそう…」という方がいたら、
ぜひ一度、制度を調べて一歩踏み出してみてください。
自分の未来を変える力は、確かにあなたの中にあります。
コメント